シーファースト通心Vol.37『 いよいよ始まる! ~相続登記義務化に備える~ 』
今月のまめ知識 『 いよいよ始まる! ~相続登記義務化に備える~ 』
数年前から話題になっている相続登記の義務化が、ついに来年の4月に施行されます。
相続手続きはやろうと思い立ってすぐにできるものばかりではありません。義務化が始まる前のこのタイミングでご自身や周りの状況を見直してみませんか。
2024年4月1日施行決定!相続登記義務化!
◎相続登記義務化の期限
相続が開始して所有権を取得したことを知ってから3年以内に
相続登記をしなければならなくなります。
A、遺言があった場合
・遺言によって不動産の所有権を取得した相続人が取得を知った日
から3年以内に遺言の内容を踏まえた相続登記をする。
B、相続開始後3年以内に遺産分割協議が成立した場合
・相続開始後3年以内に遺産分割の内容を踏まえた相続登記をする。
・協議が成立していても、相続登記が間に合わない場合
⇒相続開始後3年以内に相続人申告登記の申出または法定相続分で
相続登記をした上で、協議成立の日から3年以内に相続登記をする。
C、相続開始後3年以内に遺産分割協議が成立しなかった場合
・まず、相続開始後3年以内に相続人申告登記の申出または法定相続分
で相続登記をする。その後・・・
遺産分割協議成立⇒成立の日から3年以内に相続登記をする。
〃 不成立⇒それ以上の登記申請の義務はなし。
正当な理由なく怠ると10万円以下の過料!
~正当な理由の例~
・相続人が多くて戸籍収集が困難
・遺産の範囲について争いがある
・相続人が重篤な病を患っている
など
◎相続人申告登記とは?
「被相続人である所有権の登記名義人の相続開始」と「自らがその相続人である」旨を、法務局に申し出ることで申請義務を履行したものとみなされる新制度。
相続登記より添付書類もシンプルで簡単にできる!
◎相続人が複数いても、特定の相続人が自分だけで申出可能
※申告していない相続人には申請義務が残る
◎法定相続人の範囲及び法定相続分の割合の確定が不要
添付書面は「申出をする相続人自身が被相続人(所有権の登記名義人)の相続人であることが分かる当該相続人の戸籍謄本を提出することで足りる」とされています
◎義務化だけじゃない、相続登記を放置するリスク
①相続人がどんどん増加!
②売却できない(被相続人から買主へ直接の名義変更不可)
③借金を抱える相続人がいる場合、差し押さえられるかも!
④相続人が認知症になると成年後見人申立が必要に!
◎相続登記義務化の対策・対応
☆遺言があると手続きが非常に楽になる
親族に揉めてほしくない方や遺産のほとんどが不動産の方は特に有効!
☆相続土地国庫帰属制度を利用する
条件を満たしている土地であれば国庫に帰属させることができる制度。遠方にある山林など管理が難しい土地などに有効。
◎所有不動産記録証明制度
2026年4月までに施行される新制度。被相続人(または自己)が登記名義人となっている国内不動産の一覧が記載された証明書を取得できるようになります。
この制度では、被相続人の所有不動産を調査する手間が軽減されるとともに、相続登記漏れを防ぐことが期待されています。
今後、相続登記以外にも、住所変更登記の義務化も施行される予定です。気になることやご不安なことがある方は一度専門家に相談されることをおすすめいたします。
第1部テーマ
「家族信託・後見制度を活用した空き家対策」
講師 司法書士法人C-first 堺事務所
所長 江邉慶子
第2部テーマ
「居住用不動産を上手に手放す方法」
~知らないと損する3000万円控除~
講師 税理士法人さくら会計事務所
代表 布施光一
日程:2023年8月5日(土)
時間:9:30~(受付開始9:15)
会場:LICはびきの 2階 中会議室B
(大阪府羽曳野市軽里1-1-1) 駐車場有
近鉄南大阪線「古市」駅 徒歩10分
参加費:無料 (WEB参加も可)
予約ダイヤル:072-952-3515
(ファミティホーム 担当:花岡 平日10~18時)
8月19日(土)~25日(金) 『相続・遺言相談会』 開催!
相続・遺言・家族信託に関する無料相談会を開催いたします。電話・ビデオ相談も可能です!
まずはお気軽にお問い合わせください。
開催場所:
☆司法書士法人C-first 堺事務所
(南海高野線「堺東」駅 徒歩1分)
電話・ビデオ電話での相談も可能
かつて東洋一と称された本格水族館が堺市にありました。堺市の大浜公園にあった堺水族館は内国勧業博覧会の付属施設として始まり、博覧会終了後の1903年、堺市が買い取る事で市営の「堺水族館」として再開しました。巨大な水槽が自慢で29層の水槽には多種多様な生物を展示しており、来場者に様々な海洋生物や淡水生物の生態を学び、観察する機会を提供していました。
しかし、1934年の室戸台風による高潮で大破し、さらに修復中に火災により全焼するという痛烈なダメージを負いました。
その後、再建したのですが臨海工業地帯の造成により、大浜海岸がなくなると客足は遠のき、最終的には1961年に閉鎖されたのでした。
はじめまして!岸和田事務所に在籍の司法書士 泉正人と申します。
主に、不動産登記や相続手続きなどを行っています。昨年に司法書士資格
を取得したばかりで、日々新たなことを覚えることができるので、新鮮です。
健康のため筋トレや朝早く起きてランニングをしたりしています。せっかく
筋トレしたのに、お風呂上りにアイスを食べて筋トレを無効化させています。お風呂上りのアイスって最高ですよね。
司法書士としては、幅広く業務を経験して、自分の専門分野を
作って、それを依頼者様に還元していきたいと思っています。
今後ともよろしくお願いいたします。
ついに夏本番ですね。ついつい「あぁついに暑い夏がきたかぁ。」と少しマイナスのイメージを持ってしまいますが、子供たちは逆です。プール、海、川遊び、花火、お祭りと、楽しいことが盛りだくさん。
大人も夏の風物詩を楽しみ、暑い夏を乗り越えたいですね。
とりあえず春先にベランダに植えたミニトマトを収穫し、涼しい部屋でビールを飲みながら、夏の高校野球を観戦しようと思います。(戸田)
この記事を担当した専門家
司法書士法人C-first
司法書士
江邉 慶子
- 保有資格
司法書士 相続アドバイザー 2級FP技能士 行政書士 宅建士
- 専門分野
相続 遺言 生前対策 家族信託
- 経歴
大学卒業後、不動産会社に勤務。自身の祖父の相続経験から「相続争いになる人を減らしたい」という想いがあり司法書士試験にチャレンジし、合格。平成27年7月から「司法書士法人C-first」に入所。入所時から相続を担当し、相談件数400件以上。セミナー講師も務め、生前対策の大切さを伝える。