兄弟間では相続手続きが不透明になりがちな問題に対応したケース
ご利用サービス
相続手続き丸ごとサポート
登場人物
被相続人
母
相続人
長男
二男(相談者)
相談内容
被相続人である母が亡くなり、相続人となる子ども2人のうち1人(以下「相談者」)が、母の名義の不動産の名義変更(相続登記)を進めたいと当事務所へご相談に来られました。
一方、預貯金や株式などその他の相続財産の手続きについては、もう1人の兄弟が進める予定とのこと。
しかし、「口頭だけで残高を伝えられ、そのまま分割になると不透明で不安」という悩みを抱えていました。
また、相談者自身は平日仕事があり、なかなか手続きを進められないという事情もありました。
問題点
預貯金・株式の手続きの不透明性
兄弟のどちらか一方が手続きを担当すると、口頭の報告だけで実際の金額や残高がはっきりしない可能性がある。
それに基づいて分割すると、「本当に正しい金額か分からない」という疑念が生じ、トラブルにつながる恐れがある。
相続登記の手続きの長期化リスク
相談者が平日昼間に役所や銀行、法務局へ出向くのが難しく、書類のやりとりだけで進めると時間がかかってしまう。
手続きが長引けば、相続人間のコミュニケーション不足により誤解が生まれるリスクも高まる。
担当からのアドバイス
残高証明書の取得で公平性を担保
預貯金や株式の残高を正確に把握するには、残高証明書や取引履歴など公式の資料が必要。
C-firstが手続きを代行し、残高証明書を取得することで、相続人全員が「数字の裏付け」を得られる。
不透明性をなくし、公平かつ納得感のある遺産分割が可能となる。
書類の持ち込み・郵送・オンライン相談を活用して手続きを円滑化
相談者は平日も仕事があり、手続きが難しい場合でも、最寄りの銀行や法務局を活用すれば、時間短縮が可能。
必要書類を郵送やオンライン相談で確認し、最終的な署名捺印だけ土日や夜間に対応できるスケジュールを組むことも検討。
解決までの流れ
1.相続手続き「丸ごとサポート」のご提案
相続登記だけでなく、預貯金や株式の名義変更・解約に関しても、C-firstに任せていただくプランを提案。
戸籍収集、残高証明書取得、財産目録の作成まで一括して行う。
2.残高証明書の取得・財産目録の作成
公式の残高証明書を各金融機関から取り寄せ、正確な数値をまとめた財産目録を作成。
それに基づいて相続人間で協議し、納得のいく分割案を検討していただく。
3.遺産分割協議
作成した財産目録があるため、「口頭報告のみ」とは違い公平性が高い。
相談者と兄弟が合意できる形の遺産分割協議書を取りまとめ。
4.相続登記手続き
遺産分割協議書を添付し、不動産の名義変更(相続登記)をスムーズに完了。
相談者が平日忙しい場合でも、C-firstが代行し、最小限の立ち会い・書類のやり取りで済ませるように調整。
5.預貯金・株式の名義変更・解約
同時並行で金融機関での手続きも進める。
全体的に透明性が保たれ、兄弟間の不信感なく手続きを終えることができた。
まとめ
今回のケースでは、「相続登記」と「預貯金・株式」の手続きを一部相続人が不透明な形で進める可能性が懸念でした。
しかし、C-firstの「相続手続き丸ごとサポート」を活用することで、以下のメリットが得られました。
残高証明書による公平性
公的な資料をもとにした遺産分割協議で、全相続人が納得できる結果に。
手続き期間の短縮
相談者の平日昼間の都合がつかなくても、書類持ち込み・郵送などを活用し、スムーズに進行。
トラブルの回避
正確な財産目録と協議書を作成することで、後々の相続トラブルを未然に防止。
同じ状況の方へひとこと
相続人の一人が金融機関の解約を進めるのは手軽に思えますが、口頭報告のみで終わってしまうと「本当に正しい金額なのか?」と疑念が生じやすくなります。
当事務所にご依頼いただければ、残高証明書の取得や書類収集、相続登記などを一括してサポートし、迅速かつ公正な相続手続きの実現をお手伝いいたします。
大切な相続手続きこそ、透明性と確実性が欠かせません。
スムーズで円満な相続を望まれる方は、ぜひ一度ご相談ください。
この記事を担当した専門家

司法書士法人C-first
代表社員
山内 浩
- 保有資格
代表社員司法書士 家族信託専門士
- 専門分野
家族信託 相続 遺言 生前対策
- 経歴
司法書士法人C-firstの代表を務める。平成6年4月に貝塚市にて開業、平成25年4月には合併を経て事務所名をC-firstに改名。高齢者の生前対策について新しい財産管理承継ツールである家族信託などを活用して、高齢者の生前対策に最適なプランを提供する。