【失敗させない!】相続相談は誰にすればいい?
司法書士の江邉慶子です。
今回の動画では相続の相談は誰にすればいいのか解説しています。
「弁護士」「司法書士」「税理士」「銀行」「不動産会社」など様々な相続相談窓口がありますが、どこに相談するのが一番いいのでしょうか。
事例紹介
今回の事例はこうです。
Aさんは近くにある士業事務所に相続を依頼しました。
そこの先生は「相続できますよ」と明るくおっしゃるのでお任せする事にしました。
しかし、その後、数か月間も連絡がありませんでした。
ある日連絡があったかと思うと、追加で手続が発生した事、そのため料金もかかる事を告げられてしまいます。
それからさらに数か月待ち続けたのですが中々手続きが終わりません。
なぜこのような事になったのでしょうか。
正しい相続事務所を選ぶポイントはふたつです。
①様々な士業と連携が取れている
②相続を専門としている
①様々な士業と連携が取れている
まず①各士業と連携が取れているという部分ですが
相続にも「資格がないとやっちゃダメ」という業務があります。
例えば医療行為を行うは医師の資格が必要ですよね
これと同じで不動産登記なら司法書士、税申告なら税理士しかしてはいけません。
例えば相続の手続をお願いしようと司法書士事務所を訪れるとします。
司法書士さんであれば相続不動産の手続きはしてくれますが、相続税の申告があれば、税理士さんにお願いする事になります。
連携が取れている事務所であれば、事務所間でやり取りが出来るのでスムーズに進みます。
この連携が取れていないと別の事務所をたらい回しにされたり、最後まで手続きを進めて貰えない場合もあります。
連携が取れているかどうかを見分ける方法ですが、HPを見ればわかる場合が多いです。
HPを見て
・別の資格の事務所と提携している事をアピールしている。
もしくは
・同じ事務所内にそれぞれ資格を持った人がいる。
という事がわかれば連携が取れていると考えて良いと思います。
②相続を専門としている
つぎに相続を専門としているという所ですが
士業事務所は様々な業務を取り扱っていて、事務所ごとに専門分野も違います。
相続を専門にしていない事務所は相続手続きに慣れていない可能性があります。
そうすると
・慣れていないので時間がかかる
・別の業務に追われ、相続案件を後回しにされる
・知識不足で手続きが漏れる
などの可能性もあります。
ひどい場合は漏れた手続きに対して料金を請求される事もあります。
相続を専門にしている事務所であれば、専門家同士で相談しながら進める事ができますし、慣れた事務員が進めますので手続もスムーズです。
相続を専門にしているかどうかはホームページを見れば分かります。
相続専門事務所であれば相続のサイトを持っているか相続のページに力を入れている事が多いです。
相談相手を選ぶ時はしっかりとホームページを確認するようにしましょう。